しんあいについて

しんあいの始まり

私は障がい福祉の仕事に就く前はトラックのドライバーをやっていて、車いすの方の送迎ボランティアをやり始めたのがこの世界に最初に触れたきっかけでした。直ぐにヘルパーの資格を取らせていただき、主に入浴介助の支援をやれせてもらいました。その時思ったのは、”こんな私でも必要とされるところがある”そんな思いでどんどん、この業界にはまって行きました。

ヘルパーのお仕事には知的障がいの人の移動支援の仕事もあり、そちらの仕事の方が途中からは多くなっていきました。生活介護などの仕事もお願いされるようになっており、トラックドライバーを辞めて10年程は豊田市のいろんな事業所で経験をさせていただきました。

事業所が満足になく本当に支援が必要な重度な方が、支援する人が居ないという理由で断らるのをまざまざと見ていて、いつかは自分で事業所を始めることができたらいいなという思いに次第になり、いよいよ決意する時がきました。

2010年、世の中は不況の真っただ中でした。失業中の知人の職を作る為、移動支援の事業所を始めました。当初の利用者は4人でしたが、移動支援を使いたい方が口こみで直ぐに増えていきました。その中に放課後の預かり支援もやって欲しいという声もあり多くあり、2011年に児童デイサービスを開所して、その翌年に利用者の高校卒業に合わせて生活介護を始めて今日に至っています。

現在は放課後等デイサービス(児童デイ)は終了して、生活介護とグループホーム、計画相談支援を行っています。生活介護は卒業後の行き先として現在は35名が在籍しています。スタッフも50数名を数えるまでになっております。

気持ちに寄り添えるような

喜んで利用してもらえるよう施設を目指しています。何年もやってこの理念になりました。いろいろ細かいこと他にもありますが、まず支援者が心にこの理念を持ち、利用する人の気持ちに寄り添えるようなにならなければなりません。私たちはあくまでも支援者であり、決して指導する立場ではないことを肝に銘じなければなりません。上からものを言いがちになったりするのも事実です。そのようなことは早目に改めて利用者の笑顔で溢れているような施設を目指しています。

将来に向けて

2021年よりグループホームが始まっています。最初はどうなるかと思いましたが、何とか4年目を迎えています。3年経って、もうみんな宿泊することは大丈夫だろうと思っていましたが、利用者間のトラブルで泊まれなくなってしまうということもありました。でも泊まれなくなってから毎日ご飯だけ食べに来たり、他の宿泊者がいない時に泊まりにきたりしてもらい、今また泊まる事が出来るようになりました。グループホームは想像以上に支援する側に課題が多いと感じています。障がいの重い方の支援を誰でもできるわけでもないという中、泊まってくれる支援者に支援を託さなければなりません。本当に難しいことです。しかしその分上手くいったときの充実感は何倍もあります。

ただこの一軒だけでなく、次のグループホームも考えなければなりません。どこまで私たちの世代でグループホーム作りがやれるかは分かりませんが、一人でも多くの方にグループホームに入ってもらい、保護者の方にも安心して欲しいと心より思っています。次の世代の支援者達にも期待しています。

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